KUMA(熊)とKOM(곰)

先週教育院で、『檀君神話の民俗学的な解釈』というテーマの特別講義がありました。実は友人と会う約束を優先してしまってほんの少ししか聞かずに帰ってきちゃったんだけど、友人との約束時間をうっかり過ぎてしまったほど興味深い内容でした。

神話の中の登場人物や数字にはちゃんと意味があるんだって。
たとえば、韓国の有名な神話で、『虎と熊』というのがあり、人間になりたいと神様にお願いした熊と虎のうち、洞窟でヨモギとニンニクだけ食べて100日暮らすようにとの言いつけを守った熊だけが人間になれたというお話。別バージョンでは、虎は100日待てずに21日で逃げ出したので熊も21日目で人間にしてもらえたそう。

この100と21、人間の誕生とかかわりのある数字だと。日本でも誕生後100日目にお祝いをしますが、このころちょうど母親からもらった免疫がなくなり「突発性発疹」、昔でいうと「知恵熱」という高熱が出ます。医療が発達していない昔は亡くなる子供も多かったのだとか。親からの免疫がなくなり自分自身で免疫力を作り出してこそようやく一人前の人間になる、それが100日。21日というのはお産後日があけるまでの日数だそう。なるほどね~。ヨモギとニンニクにも意味があったけど忘れちゃいました~!

神話の中ではよく、神が降りてきて人間になる、動物が人間になるというお話があるのですが、なぜここで『熊』なのか?熊の発音は、韓国語でも곰で母音の部分が神と同じだというのです。ちなみにアイヌ民族の中では熊は神の化身*なのだそうです。知らなかった!単純に北海道に熊が多いから熊の木彫り作ってるんだと思ってました。
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私が聞いたのはここまでなのですが、調べてみたらまだまだアジアの神話の中にはおもしろい共通点や謎解きがひそんでいるのかもしれませんね。

*アイヌ語では熊のことをキムン・カムイ=山の神というのだそうです。やっぱりKとMですね!
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by nora426 | 2007-02-13 10:43 | 韓国雑記